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【人口5】地球規模で起きている人口爆発

地球規模で起きている人口爆発

これまでの投稿で、「この数年人口減少社会が問題視されているが他の先進国を見ると6000万人程度になっても国民は今の日本あるいはそれ以上に豊かに暮らしているようだ。日本は人口の減少を心配する前に国民の豊かさにもっと注力すべきではないか」という話をした。

今回はこの問題をもう少し引いて観てみる為に、地球単位の人口問題を分析してみよう。

ホモサピエンスの人口推移

ホモ・サピエンスの誕生の起源やその進化と拡散については、アフリカ単一起源説と多地域進化説を起点として諸説があるが、それは研究者に任せるとして国連が発表した以下のグラフを見てみよう。

%e4%b8%96%e7%95%8c%e4%ba%ba%e5%8f%a3%e3%81%ae%e6%8e%a8%e7%a7%bb彼らは15万年ほど前に誕生したといわれているが、7万年前から5万年前にアフリカから地球全体に移住し始め、ヨーロッパやアジアに分布したあたりで現在のヒト属(現代人)と置き換わった、という説がある。 「ヨーロッパ人と日本人の共通祖先の分岐年代は、7万年前±1万3000年である」という説もあるが、まあ大方矛盾はしていないようだし、ここではその差を論じるつもりもない。

いずれにしても地球規模から見ると食物連鎖の頂点に立ち、最も強力な地球破壊力を持つ現代人が産業革命を起こして以来現在に至るまでのたった約200年間にグラフが垂直に立ち上がっており、かなり異常な人口爆発が起きているのが一目瞭然だろう。

私が子供の頃は「世界人口は約35億人」と勉強したはずだったが、それからたった半世紀ほどで2倍以上の73億人になることを誰が予測しただろうか?

現代人の1世代で人口が倍以上になる、40億人もの人が増加する・・・生物学的には異常繁殖とでもいうのだろうか? この調子で増加し続けると何が来てもおかしくない。

 

次のグラフは理化学研究所のデータでこちらは地球の食料やエネルギー危機を訴えている。

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国連が2015年に公表した世界人口予測によると2050年までに97億人、2100年には112億人となるらしい。
これは昨年の予測を既に約1億5000万人上回っている。
ちなみに筆者が2年前に単純予測し講演などでも使っている数字は以下の通りで今のところまだ使えそうだ。
・2056年には100億人
・2200年には約200億人

16391520 - 3d rendering of an ecology oriented version of the planet earth

地球の人口耐性問題

米中両政府が2016年9月3日にCOP21で採択された温暖化対策「パリ協定」を突然批准し日本政府が慌てているようだが、「環境問題」というより「地球の人口耐性」にかかわる問題ととらえるべきではないだろうか?

つまり、この地球という惑星のポテンシャル、即ちエネルギー、食料、汚染物などの観点から一体どの程度の人類を許容できるのかという問題に直面していることを理解すべきだろう。

数年前、「京都大学総長が警告する地球人口100億人説の恐怖」というのがあったが、その後この恐怖はどうなっているのか興味があるところだ。

日本では「地方消滅」といったエキセントリックな題名のレポートが物議を醸している。確かに人口減少社会に向けた対策、例えば道州制をはじめや市町村の再配置や新しい街づくり等を検討しておく必要があるだろうが、以下のような人口現象を考慮すると近い将来世界規模で人口抑制を検討すべき時期が来るのではないだろうか?

・世界人口はたった40年で世界人口が6割増の26億人増加している
・人口が急速に増加している後進国や発展途上国が先進国並みに豊かになると出生率も低下することが予想されるが、同時に長寿化も進む
・今後の生命科学の進化はこれまでの人口動態予測を覆すかもしれない

つまり、日本の人口減少化は国内問題にとどまらず地球規模でも考える必要がある、そしてこれまでよく当たるといわれてきた人口動態予測は生命科学等の進化により根本から覆される可能性があかもしれない、いずれにしてもこれからは個人の豊かさや幸福度という指標を国政の物差しにすべきだ・・・等と言うように多眼的な目でこの課題に取り組んでいく必要があるのではないだろうか?

(続く)

 

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