【第7回】実は貴方もイノベーターになれる! | ベーネテック - Part 2 生産性向上を実現するパートナー ベーネテック

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イノベーション論考【第7回】実は貴方もイノベーターになれる!

第3期:Linux・OSS普及期(1990年~)

ユーザー企業は、保有するハードウエアのメンテナンスや標準ソフトウエアのカスタマイズ、更には新規ソフトウエア開発等次第にSIerへの依存度が高まっていった。

結果として特定のベンダーから抜け出せなくなり高コスト体質になっていったためベンダーロックインを嫌うようになっていく。

Windowsの寡占

Windowsの寡占

一方で1980年代から加速していくダウンサイジングの波の中で、1980年代後半にはOSとしてWindowsが台頭を始め、その使い勝手の良さからPCが一般オフィスにまで普及していく。 Windows95が出る頃(1995年)にはそのシェアは90%を超えるようになりマイクロソフト製OSの寡占化が進んだ。 OSのバージョン・アップの有料化が定着し、時にはその品質に若干の問題があったとしてもリリースするようになっていった。 しかしマイクロソフトが提供するのはプロプライエタリ・ソフトウェア(他に公開をしないクローズドシステム)だったため彼ら自身が不具合を認め改善をするまで待つしかないという不満がユーザ企業や個人の間で次第に大きくなっていく。

OSSそのような中で1991年Linux/OSがフリーソフトウェアとして公開され、全世界のボランティアの開発者によって改良が重ねられた。その成功をきっかけにオープンソース化が加速していく。

もともとSIerによるベンダーロックインに不満を持っていたユーザ企業や団体はOSにLinuxを採用するところが出始め、更にWeb(ブラウザ、サーバ)、DB、プリンティングシステム等をはじめとした様々なソフトウエアでオープンソースソフトウエア(OSS)が使われるようになっていった。

第3期のソリューション:ベンダーロックインからの解放】

OSSを中心にした標準技術の採用を推進しユーザー企業のベンダーロックインからの解放を支援してくれるSIerやオープンソースの安定的な運用を有料で保証するサービスなどが脚光を浴びるようになった。

 

第4期:オープンイノベーション(2006年~

OSSが進展し様々なアプリ、モジュール、フレームワークがオープンソースとして普及するようになり、様々なソフトウエアがコモディティ技術として使用されるようになっていく。

またそれに呼応してオープンデータ(※2)が普及し、産官学夫々が保有し入手することが難しかった様々なデータ(特に公共団体、自治体)を皆で使えるようになっていく。

(※2)オープンデータ(Open Data)とは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が望むように利用・再掲載できるような形で入手できるべきであるというアイデアである(wikipediaより引用)
健全なエコシステムを形成

健全なエコシステムを形成

更に2000年代後半から普及し始めたクラウドサービスによりハードウエアの初期投資せずにコモディティ化したコンポーネントを組み合わせる形で比較的簡単にソフトウエア開発しサービスを提供できるようになりオープンイノベーション(※3)が進展していくとともに、健全なエコシステムの形成が競争力を左右するようになっていく。

(※3)オープンイノベーション(英: open innovation)とは、自社だけでなく他社や大学、社会起業家などが持つ技術やアイデア、サービスなどを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや革新的な研究成果、製品開発、サービス開発につなげるイノベーションの方法論である(wikipediaより引用)

 

AWS

オープンイノベーションを「2006年~」とする特段の根拠はないが、ここでは便宜上クラウドサービスでトップシェアを誇るAWS(Amazon Web Service)のサービス開始年とした。

 

【第4期のソリューション:オープンイノベーションとエコシステム】

ユーザ企業はSIerに丸投げしていたプロプライエタリなシステムか、クラウドサービス上でオープンイノベーションを行うかで二極化が進んでいる。 そのためオンプレミス、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドなどの選択肢で各企業、特にIT部門を悩ませることになる。 一方事業部門はそれを待てずに自力でサービスを開発したり、迅速な対応が可能なソフトハウスに直接システム開発を依頼したり、エコシステム(協業)を形成したりするようになっていく。

 

第5期は?

これまでの約50年間のソリューション史をやや強引ではあるが、大まかに4つに分けて説明してきた。 これと先に説明したコンピュータ史の流れから、この先イノベーションを起こすために我々が取り組むべき活動を皆さんも予測してみて下さい。

貴方もイノベーターになりましょう!

 

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