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(旅1)お伊勢参り顛末記

前回の投稿でお知らせしたように年初に立てた3つ目標を達成するためにお伊勢参りをしてきました。

40年ぶりの珍道中をご報告します。

交通手段

2016年には870万人がお参りしたという人気スポットの伊勢神宮ですが、私は大学在学中に行ったっきり40年ぶり。 「外宮から内宮の順に参拝する」程度の知識しか記憶の残っていないため現地の案内はガイドさんにお願いする事は決めてましたが、日程が2日しか取れなかったため交通手段の選択には少し悩みました。   結論から言うと、今回は東京駅から豊橋まで新幹線でその後はガイドさん付きの観光バスという一泊二日のツアーに参加しました。 東京からだと多分これが最も効率よくお伊勢参りをする交通手段ではないでしょうか? 自家用車の場合、渋滞がなくても現地まで7~8時間かかるためどうしても2泊3日必要となってしまいます。 それによっぽど車が好きな人でない限り往復するだけで疲れてしまいますよね。

宿泊

このツアーの宿はスペイン村の近くの伊勢志摩ロイヤルホテルでした。 ここのツインルームは2つのベットのほかにソファーベットがあり、広さも36㎡とかなりゆったりしています。 しかもこの辺りはどの部屋の窓からも眺望の良い風景が広がりくつろげる空間になっているため一泊ではもったいないと思う程でした。 後から知ったのですが、実はこの部屋はソファーベットを2台置くことができるので最大4人まで宿泊できるそうです。

参拝順序

外宮から内宮にお参りする、そんな程度の認識しかありませんでしたが、正式には二見浦で禊(みそぎ)を行う、つまり夫婦岩で有名な「浜参宮」をお参りしてから、天照大御神のお食事を司る豊受大神宮がある外宮、そして天照大神を祭っている内宮という順番だそうです。

夫婦岩(浜参宮へ行く途中にある)

外宮(豊受大神宮)

内宮(皇大神宮)

内宮を参拝した時に内側からさわやかな風がふあーっと吹き抜けてなにか心が洗われたような、すがすがしいさわやかな気持ちになったのを覚えています。この感覚は何なんでしょうね。

ランチ

このツアーのランチは「伊勢海老カレー」。 甘めのカレーの上に小ぶりの伊勢海老がドカンと乗っていて定価は2500円。この手のツアーとしてはこのランチを組み込むというのは良心的だとは思いますが、自慢の伊勢海老をこんな風に食べなくてもなあなどと思いつつ、まあ観光客狙いのありがちなサービスだと割り切ればそれなりにおいしく頂くことができました。これも話のタネになりますよね。  

これで終わりではなかった

内宮も参拝し後はそろそろ帰り支度と思いきや最後に「奥之院」で締めくくるのが正式な参拝ルートだそうです。 「奥之院」とは朝熊山(あさまやま)の近くにあり伊勢神宮の鬼門を守る「神宮の奥之院」と呼ばる寺院(金剛證寺)で「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と謳われ、隠れたパワースポットになっているようです。 伊勢神宮の参拝の最後はお寺さんに行く、というのも色々うんちくがありそうですね。 特徴的なのは巨大な卒塔婆が小道の両サイドにそびえ立つ参道でパワースポットの一つらしい。ここを歩いているとなぜか三途の川を歩いているような(勿論、歩いたことはありませんが、笑)神妙な気持ちになる。 人によっては風もないのに帽子を飛ばされたり誰もいないのに手を引っ張られたりするらしい。 また変わり種(と言ったら怒られる?)としては、お子さんがほしいご夫婦にお勧めの、その名もずばり「おち〇こ地蔵尊」があります。 小さなほこらの中に赤いちゃんちゃんこがかけられたほのぼのとしたいでたちのお地蔵さまが大小2体鎮座してました。 色々なお供え物があったので多分ご利益があるのでしょう。 内宮にある「子宝・安産・子育て」に信仰が熱いとされる子安神社とともにお参りすると更にパワーアップするらしいですよ。 ということで、お伊勢参りの正式な参拝順序というのは浜参宮→外宮(豊受大神宮)→内宮(皇大神宮)→奥の院(金剛證寺)の4ルートでした。

おはらい町とおかげ横丁

  内宮から宇治橋を渡り右手に向かいやや細い道を歩いていくと五十鈴川に沿って続く800mほどの通りの両側にはお伊勢さん特有の切妻・入母屋・妻入り様式の町並みがあり土産物店・飲食店や商家が建ち並んでました。 伊勢神宮初心者の私はここがおかげ横丁かと思っておりましたが、ここはおはらい町の商店街といったところで、この通りの中ごろにある赤福本店の左側の一帯がおかげ横丁とのこと。 おかげ横丁は江戸期から明治期にかけて伊勢路の代表的な建築物が移築され当時を再現した約4000坪の敷地で、まるで映画のセットの中に入ったような大変情緒のある街並みでした。 お土産屋や食べ物ばかりでなく日本の神話をテーマにした体験施設「おかげ座 神話の館」等もあり家族でも十分楽しめますね。 おかげ横丁で伊勢志摩ならではのお土産を買った後、おはらい町の通りに戻ると正面に赤福本店があり頼まれていた赤福を購入。これが意外と重いので車以外の交通手段で行かれる方はご注意を(笑い)。

朝熊山頂からの素晴らしい景色

伊勢志摩スカイラインからの景色はなかなかのもので特に朝熊(あさま)山頂展望台からは雄大な伊勢湾や伊勢志摩の全景はもちろん、遠くに富士山まで見ることができました。 伊勢湾と富士山を同時に見たいと思う方はそう多くはないのかもしれませんがお伊勢参りの最後にこのような素晴らしい景色を観たときには正直「日本に生まれてよかった」と実感しました。この感覚は理屈ではないんですよね。  

私にとっての最大の収穫

伊勢神宮の正式名称は天照大神をお祭りするわが国で最も尊いお宮なので正式名称は単に「神宮」と呼ぶそうです。 当初奈良盆地の祭られていた天照大神は倭姫(やまとひめ)により五十鈴川に移られたのが皇大神宮(内宮)、その後500年後に天照大神のお食事を司る豊受の大神をお祭りしているのが外宮で、それ以外に14所の別宮、43か所の摂社、24か所の末社、42か所の所管者を含めた125の宮社を総称して「神宮」と呼んでいるそうです。 まあそのようなうんちくはガイドさんにお任せするとして私の最大の収穫はお祈り(要は「神頼み」なんですが)をする前の作法である神祥詞(となえことば)を知ったこと。 持ち帰ったお札は神棚にお供えし、毎朝

はらいたまえ、きよめたまえ、かむながらまもりたまい、 さきはえたまえ

と言ってからお礼とお願いをしております。

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