目次
世界最強ドローンの登場
コンシューマの世界では今や名実ともに世界最強のドローンとなったDJI社のPhantomシリーズだが、2016年3月2日に最新モデルPhantom-4が紹介された。
主な特徴は以下のとおりである。
- 価格:Amazonでは18.9万円で販売、翌日配送となっている。
- 4Kカメラ標準搭載
- ステレオビジョンポジショニングカメラ
GPS非対応エリアでもPhantom-3の5倍の精度で安定飛行 - 「スポーツモード」の搭載により最高時速72km (Phantom-3は57.6km)
これだけでも十分に魅力があるがさらに驚いたのは自動追尾や障害物回避等のAI的機能を搭載していることだ。
以下にその機能を映像で紹介する。
アクティブトラック(自動追尾・フォローミー)機能
障害物回避機能のテスト
内部の部品はほとんどが汎用品
2015年3月号の日経エレクトロニクスの記事「ドローンはまだ進化の途中、内部構造から見えた新産業」では実際にドローンを分解している。(見た目から推測するとPhantom-2でしょうね)
部品のほとんどは汎用品のようだ。 ドローンの心臓部と言われるフライトコントローラーはなんとCortex-M3。 確かにリアルタイム性を重視した32ビットCPUを搭載したチップだが10年以上前に開発されたものだ。
ということは安くで汎用部品を駆使してタイミングよくユーザーニーズを吸い上げて迅速に商品化する中国人ならではのビジネス的な目利きは我々も見習う必要があるのではないだろうか。
盛り上がる周辺ビジネス
1、ドローン空撮ノウハウ本が次々に発刊
4月19日にもドローン空撮に関するノウハウ本がに玄光社から出版された。
以下にAmazonのショッピングサイトから引用する。
2、操縦免許皆伝
JUIDAが「操縦士」と「安全運航管理者」を養成する為の認定スクールを4月30日に立ち上げるようだ。
25人募集で一人35万円、合格するといわゆるJUIDA免許(正確には『操縦技能証明証』)がもらえるそうだ。
今後、業務でドローン撮影を使う機会が急増する点、改正法やガイドラインを充実させるには少し時間がかかる点を考慮するとこの「証明書」の価値は高まるだろう。
3、ドローンの亜種が登場
フランスParot社は以上ドローン、米国Traident社は水中ドローンといろいろな亜種が増加してくのだろう。
(続く)
次回は「将来に向けた日本の取り組み」、今回のドローンイノベーションシリーズの最終号となります。
2016年4月21日