知的財産権 最近になってオープンソースソフトウエア(以下、OSS)を使いたいがどういう点に注意したら良いかという相談を受けることが多くなった。 私が最初に製品にオープンソースを組み込んだのが2000年代初頭でまだ社内標準もできてなかった頃だ。 最初は何を調査すべきかもわからず、相当時間がかけて調査をし何度も報告をしてようやく使用することがでるようになったのを覚えている。 その後その調査報告書をたた…
2021年12月7日
OSSの利用実態 IDCが去年の1月と12月に国内企業・組織のIT部門を対象にOSSの利用実態調査を行っている。 調査結果を添付するが、ざっくりとまとめると OSSを「本番環境で導入している」と回答した企業は平均で31.3%。昨年の調査は31.5%、一昨年の調査では32.0%となり、この3年間で大きな変化はない。 導入が最も進んでいるのはやはりLinux。 特徴的なのはデータベースの利用状況で、 …
2016年9月7日
OSSライセンスのリスク OSSに関する経営トップの心得 OSIが承認したOSSライセンスだけでも70種近くあり、それを日本語に翻訳してくれている便利なサイトがOSG-JP(Open Source Group Japan )だ。(ここから参照できる) もしあなたが開発者でなければ70種類のライセンスを全て頭に入れる必要はなく、上記のサイトも必要に応じて字引のように使用すればよいだろう。 ただし、も…
2016年9月6日
OSSとは このシリーズの初稿でも取り上げたようにOSSの取り扱いをややこしくしているのがその構成者や関係者が多いということだろう。 以前にも似たような図をお見せしたが、OSSはプログラムの実態のほかにそれを開発するためのコミュニティ(会計、啓蒙、監視なども含む一般の会社に近い組織)とライセンス条項、そしてその法的根拠としての知的財産に関する各国法が存在する。 この図の中のOSSの2…
2016年9月4日
OSSから著作権を斬る!? さてこのシリーズではこれまで「著作権法」に関してじっくりとおさらいをしてきた。 それはOSSライセンスを理解するうえでそのベースとなる最も重要な関係法だと考えたからだ。 まあそうはいっても、皆さんの中には、「法務部がやるからとりあえずいいかな?」とか「ちょっと苦手なのでスルーしてきた」という方も少なからずいるだろう。 そういう人のために今まで5回に分けて論じてきた著作権…
2016年8月27日