
イノベーションを予測するということ コンピュータ史から「流れ」を読む これまでの投稿で、イノベーションを予測するにはコンピュータのこれまでの歴史を振り返ってみてはどうかという提案をした。 その際「コンピュータがどのように使われてきたか」というユースウエアの視点で追うのが効果的だというお話もした。 なぜならそれは「作る側の論理」が「使う側のニーズ/ウオンツ/インサイトによる選好」というふるいにかけら…
2016年3月7日

iPhone出現の予測 イノベーション論考【第一回】でも触れたが2007年初めに米国で発表されたiPhoneが翌年日本で発売される当日、私は並んで購入した一人だ。 この話をすると同僚から「狩野さんはアーリーアダプターですね」と言われたことがそれはちょっと違う。ましてや冒険心豊かな「イノベータ」でもない。 それまで「イノベーションの予測」を20年以上やってきた中で「電話や通信と常時接続可能なコンパク…
2016年2月28日

毎日お世話になっている「相対性理論」 一般的にはとっつきにくいと思われている相対性理論、でも多くの人はほぼ毎日この恩恵にあずかっていることを知っているだろうか? 確かに 移動すると時間が遅れ、空間が縮む 重力が大きくなると時間は遅れる ニュートンが発見した万有引力の正体は実は時空のゆがみだった。光すらその影響を受ける(つまり曲がる) 等は我々の日常生活の中では体験をしないだけに理解に苦しむ。 大学…
2016年2月27日

重力波の観測報道 LIGOが2月11日(現地時間)の記者会見で、重力波の直接観測を成功させたことを発表した。 それを受けて各社のTV報道が面白かった。主な論点は アベルト・アインシュタインが予測した100年来の宿題だった。 地球と太陽の間の距離の中の水素原子一個を探すのと同じぐらいの観測精度が必要である。 直角に交差した4キロのL字型の間の中をレーザー光線で何往復もさせて誤差を発見した。 「これが…
2016年2月26日

インダストリー4.0の死角? メルケル首相の憂鬱 私はイノベーション論考【第1回】の「はやり言葉の功罪」の中で「第四次産業革命の中身はドイツのインダストリー4.0だったりする」とやや後ろ向きな表現をした(ただし否定はしてない)。 定義に関しては各サイトでいろいろな説明があるようだがざっくりとまとめると、「工場を中心にしての水平方向(サプライチェーン)と垂直方向(部品から製品組立まで)をすべて通信(…
2016年2月22日
